2025.07.28 風便り

ヨアカシと土用干し

昨日の日曜日は、家の前の神社の土用干しでした。
官掃除や祭りの準備など、神社の行事はこの下野尻の地区内で順番に組ごとに当番が回ってきます。
昨日の土用干しは、うちの組含め4組の合同で行いました。
年々参加人数が減ってきていて、当初は各組でとかだったのが2組合同で、そして今回は4組合同でと参加できる人数で調整してますが、ちゃんとこの行事を続けようとしてるのは下野尻の好きなとこです。
人がないから止めちゃおうというとこもあるでしょうが、続ける前提で進んでるのは、僕としては嬉しいです。

この土用干しは梅雨が明けるこの頃に、神社の祭りで使う幕やのぼり旗、提灯を干す日。
大したことじゃないですが、たまのちょっとしたこういう共同作業が、地域の同体としてのゆるやかな結束感を培う良い機会。
車社会とは言え、地方のこういう小さな結びつきは、色んな面で良い影響がある気がします。

さてこの頃、田んぼの中うち作業が大詰めで、日が暮れるまで毎日のように除草機に乗って、田んぼを順ぐり走りまわってます。
すると、そろそろ切り上げようかという頃に、山からヒグラシの鳴き声が聞こえてきます。
名古屋育ちの僕としては、このヒグラシも夏の田舎の象徴で、中学か高校の時にやってた「ぼくの夏休み」ってゲームで、ヒグラシの鳴く声に少しあこがれていた気もします。
今では存分にその声も、山からの気持ちいい風も、沈んでいく美しい日も毎日味わえるので、毎日のように満たされてますが。

そしてヒグラシ、いなべに来るまで知らなかったのが、夜も明かしていたということ。
夕方だけ鳴いてると思ってたら、家の前の神社の森で夜明けの薄暗い時にも鳴くのに当時驚きました。
じゃあなんで、ヒグラシなんだ?と調べてないのでわかりませんが、最近は夕方彼らの声を聞くと、ヨアカシと自分の中でつぶやくようになりました。
どっちでも良いんでしょうけどね、彼らとしては。

そして、大詰めの中うち作業。
田んぼへ除草機で8回入るこの農法。
リミットが実はあって、田植えから48日間のあいだに8回というのおきて。
このあと、田んぼの水を抜いてイネの根張りをよくしたりする中干しを行うので、それまでに8回入る。
ただ今年は田んぼが増えたのもあって、現在7回目の途中。
そしてリミットは、なんと昨日!!
まぁ今日このあと残りの分入って、今年は中うち7へんで終わろうと思ってました。
が、紗也ちゃんに伝えると「8回に意味があるんだよ!」 「8って無限大だし、八風農園だし。」
ってことで「形だけでいいから8回入った方が良いよ!」という紗也ちゃんの言葉になびいて、明日18枚ある田んぼの一辺ずつを僕がダッシュするということで8回入ったことにしようと思います!!
きっとこの最後のダッシュが成育後半で効いてくることでしょう!!
ちょっとこのダッシュ、実は今からワクワクしてます。
きっと豊作になりますね!!

八風農園 寺園風

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