2024.03.18 風便り

土曜日、春じゃが植え終わりました!!
中核になる品目はやっぱり気合いが入りますね。
今回は種芋で、400kg近くの量になりました。
ちょっと多い気もしますが、じゃがいもはお店でもよく使うし、なんせ美味しいんで!
メインはいつも通りニシユタカ。
続いてアンデスレッド、デストロイヤーは春秋両方の栽培で自家種で作れる品種。
そして、一応毎年作り続けている紫色のじゃがいもシャドークイーンは、これまで種を買うことが多かったのですが、年々種芋の価格が上がったり、シャドークイーンに至っては入荷されない!
こともあって不安定だったので、今年は去年出来が悪いなりに収穫できた80kgぐらいのシャドークイーンを全部翌年用の種芋として、冷蔵庫で保管してました。

春じゃが秋じゃがと呼びますが、これは植えつけのタイミングのことで、春植えて夏に穫れる、秋植えて冬に穫れるのをそれぞれそう呼びます。
寒冷地では気温が成育に適さず年1作ですが、この辺りでは春秋の年2作します。
なので本当は新じゃが!というのも年2回あるのですが、それも鹿児島の新じゃが(たぶん今頃から4月頃?)から北海道の新じゃがまで、色々と地域や作型で何回か新じゃがが出ますが、当然八風農園の新じゃがは夏と冬の2回。
なんですが、これはニシユタカ、アンデスレッド、デストロイヤーの話で、シャドークイーンは年1作なんです。
それは休眠期間という性質上、植えても芽が出ない時期があってそれがシャドークイーンは長いので、7月に収穫した春じゃがを種に使おうと思うと、9月上旬の植えつけ時にまだシャドーさんは眠っておられるので、植えても育ちません。
きっと芽が覚めるのが10月頃、収穫から4ヶ月くらいしてからなので、芽が出ても芋にならないうちに寒さで枯れてしまいます。
一般的に知られる男爵やメークインなんかもこのタイプで、彼らを寒地用品種、ニシユタカなんかを暖地用と呼んだりもします。
実際に僕も昔は、男爵やキタアカリなど、寒地用を作ってましたが、この土地に合ったじゃがいもが結局種とりや栽培においても調子良いので、ニシユタカ、アンデス、デスが活躍してます。
ただ、シャドークイーンはその色のじゃがいもとしては唯一無二なので、なんか作り続けてて、あれこれ試しましたが、普通に春じゃがで穫れたのを種芋用に冷蔵庫保管して、2月ぐらいにハウスへ並べて芽を出させる光浴催芽で、また春じゃが作るのが良いという結論にようやく一昨年の秋じゃがであきらめがつき、去年の春じゃがを全部種にしようと決めれました。
そんなシャドークイーンの芽が今回、良い感じにぷくぷくに膨らんでいて、とても嬉しかったです。

今日、こんなにA4 1枚使ってじゃがいものこと書くなんて思ってませんでした!!
それだけ僕の中に秘めたじゃがいもへの熱意があるんですかね。
確かに土曜日芋植えて「幸せだな」って思ってました。
毎年思うことですが…

八風農園 寺園風

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