2022.03.21 風便り

この連休いなべは、梅林公園の梅の花が8分〜満開となって、多くの観光客がいなべへ。
おかげでパン屋さんも上木もnordも大忙しの様子でした!
かなり珍しいことに、梅林公園へ向かう道路は渋滞してましま。
一年中梅咲いてたらお店も大繁盛なのに、そんなわけいかないですね。

先週、春じゃがを植えました。
今回はこれまでで一番上手に種芋の管理ができた気がします。
今売っている秋じゃがを収穫したのが去年の12月。
そこからすぐに種芋を選別して、あったかい部屋で保管。
ニシユタカ、アンデス、デストロイヤーは約2ヶ月で休眠期間を終えるので、2月の中旬ぐらいには芽が動き出してました。
そして一番難しいのがシャドークイーンというド紫のじゃがいも。
これはニシユタカなど本州系のイモとは違って、北海道系のイモで、メークインや男爵のように休眠期間が長いイモです。
本州では、春と秋の2回じゃがいもを作りますが、北海道は雪や寒さのため、夏場に一回だけ作ります。
なので休眠期間が長い方が、種イモの管理しやすくそのような品種が選ばれてきたんだと思います。
昔ドイツの農家さんを訪れた時に、ドイツも北海道と同じような季節感なので、日本ではじゃがいも2回作れるよと話したら「儲かってたまらないな!!」と言われました。
でもドイツや北海道のように畑も小さく大規模にやれないからそんなに儲からないよ。
なんて説明してました。
まぁとりあえずこれまで苦労してなかなか上手く行ってなかった、種イモがもし今回発芽そろって上手くいけば、今後、種イモ買い足さなくてもよくなります。
これが農家の技術のひとつ自家増殖。
種とりとも言えます。

昨日はいなべで「食の安全を守る人々」という元農水大臣の山田正彦さんがプロデュースした映画の上映会と山田さんの講演に参加してきました。
映画自体は除草剤と殺虫剤による人体への影響や、それに立ち向かうアメリカ、日本、韓国の人たちのお話でした。
そしてこの講演で話してたのが、種苗法と種子法のこと。
あまり皆さんは身近なことではないしメディアも全く素通りした法改正や廃止ですが、農家や日本の食卓を思うととても大事な法律でちょっと今更この手紙には書ききれませんが「地方の条例で守れます」とも山田さんは強く語ってました。
昨日集まってた市民やお母さんたちがこれからのいなべを守っていけるよう、僕も力を尽くしたいです!!

八風農園 寺園風
今日の写真/じゃがいも

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