2022.03.14 風便り

2年前のこの頃、八風農園の古代小麦と大豆100%で仕込んだ醤油を先週火曜日社内の交流も目的とした「畑の日」に搾りました。
きっと世界初!の古代小麦の醤油。

醤油づくりを始めたのは10年前ぐらい。
当時半農半カフェで働いてたイニュニックでの出会いから、カフェで醤油搾り、翌年は醤油こうじの仕込みを習い。
その翌年、自分で育てた大豆と小麦で醤油を搾り、という「醤油大作戦」をやったりして、種まきから醤油、ビールまでと言った大作戦イベントをしてました。
それがきっかけで紗也ちゃんとも出会い、結婚して、僕の麦でパン焼いてもらってみたいなことになってるんですが。
あの頃からやりたいことは変わりませんが、いなべへ来て八風農園を始めて、野菜づくりを中心に農業をやっているとなかなかこの醤油づくりってのは腰が重い作業で、味噌づくりもそうですが、原料となる米、麦、大豆があるからそれを使って作るとなると、必要になるのが麹づくり。
日本の食の土台とも言うべきこの麹づくりが、3日間温度や湿度を管理して麹ができあがってまたもう1日味噌仕込んだり醤油仕込んだり。
「あー畑作業が進まない…」と葛藤。
でも上木食堂や他の松風のみんなもやってみたいなんて声があると背中を押されて、なんだかんだこれまで続けて来ました。
やったらやったで楽しいし、やっぱり半年、1年、2年と野菜以上のタイムラグを抱えて、調味料として使えるようになる、この発酵食品。
腰が重い時に頭によぎるのは、来年の俺がみんなが今年の自分のせいでがっかりするかも知れない。
なんて思う時もあります。

ものづくりは何でもそうでしょうが、コレ欲しい、じゃあ作ろう。だし、今欲しい、じゃあ買おうではなくて。
特に農業やこういった醤油・味噌づくりは坦々と毎日毎年やって、半年後1年後自分たちが味わえる。
こうしたサイクルや営みが積み重なって、日本の文化になってるし、これからも続けてくことが文化になっていく。
とは言え、一人であれもこれもやるのも大変だし、腰も重くなるから、家族がいて仲間がいて地域があって。
人に頼って生きていく。
未来はどうなってるんでしょう。
ひとつ言えるのは、今年仕込んだお味噌はきっとこの冬には美味しくなってる。
たとえ僕がこの先1年忘れてたとしても!!!

八風農園 寺園風
今日の写真/醬油搾り

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