2021.12.13 風便り

この土曜は山くん(長男)の三回忌でした。
あれから2年。
1年前とはまた違う感じでこの1年過ごしてました。
闘病中から亡くなる日、そしてその後たくさんの人が山くんとの最後の別れを告げに来てくれた3日間。
とても充実した日々で満足した気持ちでいっぱいだったところから、やっぱりその存在が無いことに苦しみ、悩み、あれだけ闘病中の選択は最高だったと言いながら「あの時...」とか「もしかしたら」なんて言葉も浮かぶぐらいもがいてました。
でも、色んな場面で人に伝えたり、お話する中で、少しずつ処理されてようやく、この半年か1年くらいの間にハレさん(長女)の成長があり、望(次女)の誕生もあって山くんが居ない生活に慣れたのか、山くんを思い返す時間が少なくなってきて、気持ちも前向きにいる時間の方が長くなりました。
人間なんで浮き沈みを繰り返しながら前に進んでくと思ってますが、ただフタをして抑えていただけのようで、めずらしく自分の気持ちにフタをして、立ち直ったことにしようとしてたようです。
その気持ちがあふれたのが先週の木曜日、名古屋への配達の帰り道。
最近軽トラを替えたんですが、ラジオがZIPFMしか聞けず、テンションが合わなかったので消したまま高速を1時間。
途中から歌いたくなっていつものように色々歌ってたら森山直太朗にたどりつき、「愛し君へ」を歌いだしたら、ボロっボロっに泣き出しました。
夜で暗いし、対向車も少ないので完全に自分の中へ。
前がキラキラ反射して全然見えないぐらいでしたが、無事家までたどり着きました。
ちょっと感情が何だったかわかんないくらいぐちゃぐちゃでしたが、悔しい、寂しい、悲しいがメンイだったと思うけど、まぁたくさんしまい込んでたんだなと思いました。

土曜日は昨年同様山くんの友だちもいっぱい集まって、みんなの成長に驚きながら僕らの山くんがあの日で止まってるのも、寂しかったりうらやましかったりと複雑な気持ちも沸きました。
でも楽しいし、木曜の大泣きもあったことで、だいぶスッキリしました。
山くんがこの世に生まれて来なかったことにしない限り、きっと僕の中で死ぬまでこうしてあーだこーだするんだなぁってことを受けとめて、これからも自分に向き合っていこうと思います。

八風農園 寺園風
今日の写真/山くんの好きな食べ物

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