2022.12.19 風便り

ブンダバー!!
今年の流行語にはギリギリ間に合いませんでしたが、この1週間の中では、最も僕の口から飛び出た新語、ブンダバー!!
ちょっと前に紹介したおぎやはぎのハピキャンの会場、いなべの新しくリニューアルオープンする、宇賀渓キャンプ場。
デンマークのアウトドアメーカー ノルディスクが手掛ける、グランピング施設での食事提供を指導しに、はるばるデンマークから、ノルディスク御用達のワイルドキッチンシェフ ブライアンがいなべの食材を探しに、八風農園を訪れました。

ノルディスクとしても、日本で初めてのグランピング施設ということで、本場デンマークの風を吹かしに、使者を送り込んだようです。
ブライアンによると、ここ20年ぐらいでスカンジナビアやヨーロッパでの食のとらえ方や価値観に変化があり、ただレストランという箱の中で、高級な料理を楽しむのではなく、その地域で採れる野菜や魚介、森にあるベリーなど、自然の中へ飛び出して、その土地の全てを外の空気や景色も含め楽しむ、そんな総合的な食事のあり方が関心を集めてるようです。
まさに八風農園のオープンファーム!!
ただ彼が手掛けてきたイベントや料理の写真を動画で見せてもらうと、まず、デカイ。
焚き火も道具も肉も魚も塊で。
そしてオシャレに丁寧なしつらえで。
まぁかっこいいものばかりでした。
そんなブライアンにせっかく畑へ来てもらったので、ここぞともぎたて差し出したブロッコリー。は、まずまずの表情…まぁ僕もブロッコリー生で食べてウマイ!!とはならないので、しょうがない。
あまり時間が無いようで、ラストチャンスに選んだのは白菜。
チャイニーズキャベジと言ってもピンと来てないようでしたが、ワイルドに根こそぎ抜いて、手でかち割って、中の芯の一番甘くなってるだろうところブライアンに差し出す。
すると大変気に入ったようすで、これも明日の試作で使いたい!とえらく関心を寄せてもらい、僕も満足。
今年まだ生でそんなワイルドに食べてなかったので、どうかなと僕も食べてみるとウマウマでした。
これが畑の醍醐味ですね!

その後フライベッカーサヤも視察に。
日本の景色の中に突然現れるドイツ風の建物にちょっと興奮気味のブライアン。
紗也ちゃんからも聞いていた通り、デンマークと紗也ちゃんの修業先のパン屋がある街リューベックは、目と鼻の先の先ぐらいの距離で、ブライアンも知っていて、ドイツ北部の都市ハンブルクでもブライアンはレストランをやっているようで、話が盛り上がりました。
紗也ちゃんが修業したリューベックのパン屋の売りである、挽きたて全粒粉を、そのままフライベッカーサヤでもやっているのと、食文化として近い北ドイツとデンマーク。
そして、お店の壁や窓ガラスに書かれているドイツの飾り文字にますます大興奮のブライアン。「このパンがあれば素晴らしいごはんが、スカンジナビアといなべ融合で作れるよ。」とだいぶお気に入りで、興奮マックスの時に飛び出た「ブンダバー!!」ドイツ語でWonderfulの感じ。
この音が日本人の僕にはとてもおもしろくて今週の新語に選びました!!

八風農園 寺園風

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