2022.10.31 風便り

10日前ぐらいに稲刈を終えて、先週頭に乾燥を終えて、もみすりしました。
この8年ぐらいの米づくりで、一番時間かけた今年の米づくり。
苗は病気が出てしまい、田植機で植えるのは困難なほどグズグズの苗でしたが、そのあと出会った「中うち八へん農法」を今年実践してみて、結果が楽しみでした。
田植え後の2ヶ月弱のあいだに、苗の条間を8回中耕除草機で走るという、中うち八へん農法。
今年は機械の不具合もあり、多いところで5回、少ないところで2回、何もしないところの3パターン試したので、中うち5へんですが、田んぼに入ってる2ヶ月のあいだに、明らかな差が出ていて、効果は確実にあると実感してました。
稲穂が出揃った時も、今までで一番田んぼらしく、一面稲穂が並んで、こりゃますます期待できる。
と思いながら、麦でもそうでよくあることですが、収穫してみないとわからないのが常。
もみすりの結果今年のお米は全部で10俵!!
3反で10俵なので、反収3俵ちょっと。
去年までがほぼ横ばいの反収1俵だったので、3倍です!!
そして、3パターン試した結果、やっぱり5回やったとこが一番実ってました。
何もしてないところは、全然で去年まで同様コナギやヒエに稲が負けて、1株5本~10本のヒョロヒョロ。
5回のとこは、20~30本のがっしりした株でした。
なので、来年は全部に8回中耕に入れれば、きっと!!反収6~8俵ぐらいにはなるだろうと。
全体で倍の20俵ぐらいになれば、化学肥料を使う慣行農法と一緒ぐらいに。
夢のようですが、それが毎年続けられれば、めちゃくちゃおもしろいです。

でも今年、苗の失敗や田起こし、代かき、水管理など、お米が実るまでの色んな要因があっての結果なので、色々と検証?というか、自分なりの答えを出して、いい形を見出していこうと思います。
まずは、ぐちゃぎちゃの田んぼを起こしに行ってきます。
稲刈後なるべく早く、稲わらをすき込むことで、翌年の雑草の発生が抑えられるという研究があったので。
仕組みは忘れちゃいましたが。
ちなみに、今年は品種を変えて、ちょっと古い品種「朝日」というお米にしました。
コシヒカリのようなコシではないですが、モチモチ感もあっておいしかったです。
田んぼの可能性を感じた半年。
もうひとつの可能性、二毛作にもちょっと挑戦してみようと思います。

八風農園 寺園風
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