2026.04.06 風便り

森と人と牛と

先週の火曜日、栃木県の那須高原へ行ってきました。
福島県との県境にある森林ノ牧場という放牧酪農の牧場へ見学に。
使われない森や耕作放棄地を牧草地に変えて、牛を放つ。
牛を放つことで、牧草地はより質の高い草地へと育ち、その牛と草の営みに多くの微生物や昆虫が集まり、多機様性を作る。
毎日降り注ぐ太陽エネルギーを一番効率よく使えるのが植物たち。
おかげで僕らは野菜や米や果物が育って、その太陽エネルギーを食べて生きてる。
今、 いなべにも多くの山林は、30-40年以上前に植えられた杉林があって、彼らもたくさん太陽エネルギーを受けてニョキニョキ育ってる。
でも今は放置され山は荒れて、手入れされていない林は暗く単一で、土地の保水力や土の保持力が弱く、大雨があれば崩れ、水は一気に川へ集まり、田んぼの水路は埋まり、川が氾濫する。
山の持ち主はみんな手入れする気もないし、せっかく植えた杉も木材として伐り出しても、そのコストと売上がトントンならいいところ。
きっと100年後も誰も手をつけれず、ただ山が崩れていくだけな気がして。
それなら木を伐って、草を生やして、牛を放つ。
米や野菜がつくれなかったり、獣害で作っても食べられちゃう放棄地。
そんな場所で牛が開拓に入り、土地を肥やし、草を育て、 山を守り。
僕たちは牛乳やお肉が食べられる。
すごいめちゃくちゃ理にかなった循環を、実践されてるのが森林ノ牧場。

今回訪れて一番よかったのは、目指す形が見れたことです。
放牧酪農の見学は3件目ですが、今回が一番循環がわかりやすく形になっていて、いなべでのイメージが沸きました。
と言っても、牛も飼ったことないので、少しずつですが。
でも、昨日も葉落の水路掃除をしていて、近所のおじさんたちと話ていると、川の水量が年々減っていて、米づくりできる田んぼが減りそうなことも話題に。
気候のこともあるでしょうが、僕は山の単一化した荒廃も原因として大きいと思ってます。
この土地で農業するなら、山のこともやっていかないと、いつか続けられなくなる時も来るかも知れないです。
山が手入れされなくなって3、40年経ったのが今なら、戻るのにそのくらいかもっとかかるかもと思うと、少しずつでも山のことやっていきたいです。

八風農園 寺園風

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