9月
2F 8畳スペースでは、小林巧実さんの写真展
が始まりました。
フィルムカメラで撮影された額装作品が8joに並びます。
長野、岐阜、熊本、オーストラリアなど、、撮影場所もさまざま。
最初に目が入る正面の大きな2作品は、“紙焼き”(アナログプリント)で印刷されたものです。
端の方のちょっとした滲み(曖昧な感じ)から、絵画のような雰囲気も感じます。
その周りに展示された小作品は、写真とマットの余白や、中心からあえてずらしたレイアウトで、観る者をぐっと引き込みます。
写真を撮る時に止めた呼吸を、ここで再び続ける感覚。
深呼吸する感覚。みなさんにも感じてもらえたらと思います。
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自然はあるがままに、なるがままになりたつ。
写真の特性も同じく、あるものを写実的にあるがまま写す。
しかし、写真機もしくはフィルムなどの物体は呼吸をしない。
そこに人(今回は私)が介入する(写真を撮る)ことで、フィルムに写し取られた自然は本物の自然のと同じく呼吸をしている感覚になる。
「写真を撮る。」そのプロセスの中で、自ら(撮影者)を通して光、重力、風、音、熱がフィルムへ介入し、エネルギーの授受が発生する。
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小林巧実
@takumi_kobayashi_._
1998年愛知県生まれ。
2020年より東海地方を拠点に活動を開始。
2023年 個展「based on」@beck coffee lounge(三重)
2024年 企画展「青展」@park gallery(東京)