木曽浩太 個展 「 頭の中の残り滓 」 2025.09.06(土) – 09.28(日)

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9月
1階メインギャラリーでは木曽浩太による個展「頭の中の残り滓」を開催いたします。
日本画の技法を用いて、一度見たら二度と忘れられないあまりにも特徴的で独創的な絵画を描き続ける木曽。
今回もコミカルでありつつもどこか哀愁のような雰囲気が漂い、皮肉にも似たユーモア溢れる木曽ワールドをお楽しみ下さい。
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絵画はカビの生えたメディアだと感じています。
コロナ禍を経て、いまや膨大な数の動画コンテンツが一瞬にして世界中を駆け巡る時代になりました。それらのクオリティの高さや拡散力の強さと比べてしまうと、なんて効率の悪いことをやっているんだろうと思ってしまうのです。
現代においてわざわざ絵画を表現手法として選択するのであれば、きっとそれ相応のコンセプトがあって然るべきなのでしょう。でも、そう言われると逆にノーコンセプトで描きたくなるのが人情です。
近年の作品はなるべく「絵にしたところで別にどうということもないこと」を描くようにしています。
貴重な人生の時間を消費してなんでこんなものを描かなければならないんだ…と、自分に憤りを感じ始めてからが勝負です。

木曽浩太
@kiso_kota

1985年 愛知県生まれ
2010年 愛知県立芸術大学 美術学部 美術科 日本画専攻 卒業
2012年 同大学 大学院 美術研究科 美術専攻 油画・版画領域 修了
岐阜県在住