張り子や 範次郎 個展 〝( 60 )〟 2024.1.6(土) ~ 2.6(火

岩田商店では岩手県の張子作家 澤藤範次郎の個展を開催いたします!
本展は範次郎さんの作家人生 60 年を記念した特別企画となります!

〝六原張り子〟として親しまれている範次郎さんの作る張子。
初代が昭和 30 年代に考案した「裏張り」という技法を用いて、お面や干支人形、縁起物や起き上がりなど 100種類以上の張子が一点一点作られてきました。

従来の張子の作り方(型の表面に紙を貼っていく)では表面がのぺっとしてしまう。
それに比べ、裏張り(二枚型の裏面に紙を貼っていく)では凹凸がよりはっきり出て張子の表情、表現力が格段に上がりました。

また、裏張りの他にも特徴的な部分として〝和紙の色〟をそのまま生かした作風があります。
本来張子は〝胡粉〟という主に牡蠣の殻から作られる顔料を一回塗装し、その上から絵付けがされます。
しかし、範次郎さんは和紙の柔らかく、温かみのある和紙の色(無塗装)を基調とした作品を作られます。
そこには、同じく岩手県の伝統和紙〝成島和紙〟の存在があります。

350 年以上も前から伝わっている和紙で〝最北端の伝統和紙〟としても知られている成島和紙📃
「コウゾ」の皮を原料に、「ノリウツギ」の帖を混ぜ合わせて、漉き上げた、素朴な和紙大量生産では味わえない独特な風合いが魅力で、範次郎さんの愛くるしい作品の根底を支えているといっても過言ではないと思います。

本展ではそんな伝統的なお面作品やオリジナルの可愛らしい張子、また本来世間には発表するつもりのなかった範次郎さんの〝遊びの世界〟も小上がりスペースにて展示しております!
ぜひ、この貴重な機会を沢山の方に楽しんでいただけると幸いです!

最後に、今年も岩田商店に関わっていただける皆さまが、少しでも明るく、楽しく、有意義な暮らしになるようスタッフ一同精進して参ります!
作家、岩田商店共々、どうぞご愛顧のほどよろしくお願い致します!

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※今回は複数点納品いただいた作品に関してのみ即売となります。
※1点作品、またラスト1点になった作品に関しましては会期終了後のお渡しとなります。