酒と涙とブーフィーと

 

先週のお手紙もさよならブーフィーってタイトルでしたが、 今週も引き続きブーフィー。

このお手紙は毎週月曜日に書いてるので、先週はブーフィーまだ生きてました。

誰よその人という方におさらい。

八風農園で、今年の6月から飼っていた豚の名前です。

普段鶏を飼っている運動場の半分を、豚飼いスペースとして確保して、生後3ヶ月(約30kg)の子豚を突然飼うことになりました。

エサは鶏と同様に、くず米、くず麦、米ヌカのそして、松風カンパニーの飲食店から出る生ゴミを与えて、約4ヶ月。

彼はこの4月で、体重約5倍の推定150kgにまで成長。

一般的な養豚農家が出荷するサイズに。

そこでと畜を決意して、 先週の水曜日に決まり松阪のと畜場へ運ぶことに。

それを決める前までは、ずーっと僕の意見は「家畜だから」と最後お肉になることに何の抵抗も感じてなかったですが、日が近づくと段々としんみりしてきて、これがエサやり最後かなんて。

大好きだった上木食堂の生ゴミも今日が最後か、と。

そして火曜日、いなべの仲間を招集して軽トラになんとかのせて、水曜の朝、松阪へ。

乗せる時は、1時間以上かって何とかでしたが、乗ってしまえば都で、いつも通りスヤスヤ寝てました。

そのまま落ち着いた感じで、下道を2時間半そろりと走り、無事到着。

搬入の入口に着くと「じゃあバックで車つけてもらって」「ハイッ。じゃあおろしてください」

え?! 乗せる時5人で何とか押し込んだ豚俺一人で?!

そういうルールみたいで、仕方なく足引っ張ったりつついたりしますが後ろを向いて出てくる気配なし。

係員もこんな1頭だけ連れてくるやつはいないから、見物するも手伝ったりもなく…。

どうしたものかと立ち尽くしていると、もうこれで足引っ張ってくださいと、足にハメて抜けなくなるクサリを渡され、もうやるしかないと決意。

ブーフィーの前足にクサリをかけて、おもいっきり引っ張って。

150kgのブーフィーと力勝負。

もうやけくそに必死になってズリズリ動くブーフィー。

耳がバカになりそうな鳴き声。

けどそれも聞こえないぐらい必死に引っ張って何とか軽トラから引きずり出して係員が柵を閉めて。

「じゃあ奥まで進んでください」と言われクサリをはずして「行くぞ!」とお尻をたたくと、スタスタブーフィーは10mぐらい歩き、そのまま直角に右へ曲がり部屋突き当たりまで自分で歩いていきました。

その後ろ姿とその悟った感じが忘れられず、その夜はやけ酒ブーフィー号泣ナイト。

やってみないとわからないですね。 本当に自分が何を感じるか。

感謝です。

 

八風農園 寺園風

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