風便り 2021.03.15

震災から10年。連日テレビやラジオで、この話題を見聞きしながら、去年の
今頃は、山くん(息子)を亡くしてちょうど3ヶ月の頃。震災や津波で、突然大事な人
を失った人たちと、自分を少し重ねて、悲しみや残念さを被災者の人たちと共有する
ような、そんな気持ちを抱いて、特集番組の津波の映像を見てたのを思い出しました。
ところが今年は、そんな津波の映像を見ても、本当に大変な災害だったんだと、
強く感じだけで、自分とその中の人たちを重ねたり、わかち合う感じではなかったです。
この一年での自分の変化に気づきました。常に自分の山くんへの気持ちや感情の変化は
見ていますが、こうして、何かの節目に1年、2年と自分を振り返ると、変化や違いがはっきりと
見えますね、そして、震災の映像で、改めて、自分を確認したことがあります。
「食卓をそろえる」をテーマに八風農園は、旬のものベースに、一年中何かしら野菜がとれる
よう、ひたすら植えて、獲って、を繰り返してます。どうしても品数が少ないときもどうにかこうにか
野菜がそろえられるようになってきました。この根本は、バックパッカーのときに読んだ「バナナと日本人」
という本を元に、世界で、先進国による搾取に苦しみ、貧しい暮らしそ強いられる人たちがいるのなら、
僕らの暮らしを、なるべく自立したものにすることで、彼らの暮らしを、自立した豊かなものにできないか
という思いからです。これが、福島の原発事故の映像を3年前に見たときに重なりました。
そこで、出てきたのが、「再生可能エネルギーにはまだまだ多くの課題があります。でも、原発事故のように
ふるさとを失うことはありません」この言葉で、単純に、僕らが頼ってる電気やエネルギーも、こうして
誰かの大事な故郷や、田舎を奪うことがあるのかと気づかされ、エネルギーについてもなるべく
自分たちでできたらいいなと、強く思ったのをこの間の津波の映像で思い出しました。
だいぶはしょったので、説明不足なとこもありますが、やれることは何でもやりたい、やってみたい
それが八風農園です。先週は、ミツバチの先生が来て、巣箱の準備をしてくれました。
3年目のトライ。いなべのニホンミツバチは、いるんですが、どうも数が少ないようで
まだうまく行ってません。今年はどうなるのか。
また動きがあればお知らせします。

八風農園 寺園風
今日の写真/曇り空

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